いつも読んでるWIREDの記事にとても面白いものがありました。
氷の島と音の巡礼:アイスランドの音楽エコシステムを巡る ーSounds of Iceland Pt.1
ヨーロッパの島国アイスランドの音楽事情について書かれた記事。
ビョークを始め、小さな国から世界へと展開している
同国の音楽シーンについて書かれています。
アイスランドで知ってることと言えば、
ビョーク、火山、間欠泉くらいでしたが、
とても心魅かれる言葉がいくつもありました。
中でも最もインパクトがあったのが以下。
アイスランドの人口は約35万人。
首都レイキャヴィックとその近郊にうち15万人が暮らす。
沖縄の那覇市よりいくぶんか大きい程度の人口規模の国が、
いかにして強力なグローバルミュージックを生み出すに至ったのか。単純な人口比で言えば、日本には400人のビョークがいたっていいはずなのだ。
ヨハネッソンが続ける。「現在のアイスランドの音楽シーンは、実質1981年に始まりました。
『Rokk In Rejkyavik』という映画があって、
そこに当時のアンダーグラウンドの音楽シーンの勃興の瞬間が収められています。それまでの音楽は欧米の音楽の模倣にすぎませんでしたが、
81年に生まれ出た音楽シーンは、
自分たちのアイデンティティが何かという問いかけと、
DIY精神を音楽にもたらしたのです。いまのアイスランド音楽は、すべて、そこから派生したものです」
人口だけ見ると、新潟の半分にも満たないのに、
優れた音楽を世界に輸出できているのはどうしてだろう?
その原点は「Rokk In Rejkyavik」という
アイスランドロック・シーンのドキュメンタリー映画にあったとのこと。
これがDIY精神を音楽シーンにもたらしたそうです。
たった1本の映画が文化を変えたという事実。
単純に今の時代と比較はできませんが、
その土地の文化は、長い年月をかけて築くものだけではなく、
ちょっとしたきっかけで一気に変わることもあるということに気づきました。
そして、地方都市新潟なら、どうやったら同じようなことが起こせるだろうか、
すぐにそう自分に問いかけました。
問いかけて行き着いた先は、
「新しい文化がどうやって生まれるのか」
という問いでした。
新しい文化がどうやって生まれるのか、自分はとても興味があります。
例えば、スタートアップの聖地シリコンバレーや、
全米で住みたい都市No.1のポートランド。
DIY精神溢れるこれらの都市は、一体どうやって今の文化を作ったのか。
そこを探っていくと、何か見えてくると思ったのです。
とりあえずシリコンバレーの歴史だけ調べてみました。
大ざっぱな歴史は、
大陸横断鉄道創立者がスタンフォード大学設立→
卒業生がヒューレットパッカード(コンピュータ企業)設立→
半導体研究所設立→
研究所出身者が半導体企業を作る(Intelなど)。
Apple・Googleを生み出してきた「スタートアップの聖地」シリコンバレーの歴史を紐解いてみた
シリコンバレーの原点は、
シリコンバレー中心部に位置するスタンフォード大学にありました。
この「大学」というワードにピンときました。
大学の始まりは、11世紀のイタリアの都市ボローニャと言われていて、
学びたい人が集まって知識を持っている人を連れてきて、
講義をしていたと習いました。
そしてここからガリレオ、コペルニクス、ダンテといった著名人が生まれ、
新しい学問の歴史を生み出してきました。
ここまでの事実から、
大学という学び合う場、言い換えると自由に意見が言える場が、
新しい文化を作るベースとなっていると考えました。
自由に意見を出し合うことで、
新しい知識を得て、自分の意見に磨きがかかり、
眠れる才能を引き出すことになる。
そうやって才能がぶつかり合う環境でこそ、
新しい文化が生まれるのでは、と思いました。
自由大学とかシブヤ大学などの市民大学が各地に生まれているのは、
新しい文化を生み出したいという思いの現れのような気がしてきました。
そして、自分もその流れに乗りたいとも。
やはり自分がやりたいと思ってた自由大学的なことは、
方向として間違ってないとこの記事を読んで考えて確信できました。
今年中に大学を本格稼働させる!
決意を新たにできた素敵な記事でした。
氷の島と音の巡礼:アイスランドの音楽エコシステムを巡る ーSounds of Iceland Pt.1
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