306.地方
地方は名もなき個人が活躍できる余白にあふれている
こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
2月も後半に差しかかり、受験シーズンが佳境を迎えています。
いよいよ来週には国立大学の前期試験が控えていて、
受験生にとって運命の時が刻一刻と迫っています。
少子化や大学数の増加などで、
自分が受験した頃とは難易度が変わっているかもしれませんが、
不安と戦いながら受験に立ち向かうとい姿勢は変わらないと思っています。
自分が大学受験をしたのは2000年2月なのでもう18年前、
ちょうど今の半分の年齢の時でした。
元々大学に進学するつもりがなかったのですが、
周りの友人が進学することや、先生方の勧めもあって、
一番近くて金銭的負担が少ない地元の新潟大学に進学しました。
進学する友人の大半は関東地方に進学しましたが、
自分は特に都会への憧れはなくて、
むしろ人が適度に住んでいる地方都市の方が居心地がいいと考えて、
関東地方への進学は全く考えていませんでした。
今振り返ってみると、
この時進学先に関東地方ではなく新潟を選択していたことで、
自分はフットワーク軽く行動できる人になったのだと思っています。
参考:大学行ったら人生変わった
高校までは周囲の声に後押しされるように、
勉強したりスポーツをしたりしていたので、
主体的に自分で何をやるか決めて行動する機会がほとんどありませんでした。
野球をやる人が多かったから野球部に入り、
当時からまんべんなく人と話していたので生徒会役員に後押しされ、
進学校で大学進学を勧められたから大学に入学したり。
一応自分で決めたつもりではいたのですが、
それは周囲の後押しがあったからで、
自分でイチから考えて決断・行動したことではありませんでした。
それが大学に入ると一変します。
最初の講義を選択するところから各自の自由。
あり余る膨大な時間に対して、特にこれといってやりたいことがなかった自分は
その時間を持て余し、ダラダラとした生活を送っていました。
そんな自分を大きく変えてくれたのがギターとの出会い。
最初の3ヶ月くらいは1日数時間くらい練習しつづけて、
人生で初めてといっていいくらい自分で決めた1つのことに熱中しました。
そして大学の友人と勢いで新潟駅前で歌うようになり、
ストリートミュージシャンとして大学とは全く違う世界へと飛び出しました。
参考:大学行ったら人生変わった
ギターを通して、自分で何かを選択して行動する楽しさを覚えた自分は、
その後フルマラソンを走ったり、いろんな友人を集めた飲み会を定期開催したり、
インターネットを通じて朝から話したい人を集めた朝活を開催したり、
やりたいと思ったことを悩みながらも行動に移してきました。
もちろん、やろうとしてできなかったことも1つや2つではありませんが、
誰の後押しがなくても、自分でやりたいことを決めて行動できるという点では、
かつての自分と大きく変わったと思います。
自分が小さくとも自分で決断して行動できるようになったのは、
ギターとの偶然の出会いもそうですが、
新潟という地方都市で暮らしていたことも大きな要因だと考えています。
例えばストリートミュージシャンの場合、
新潟ではほとんどやっている人がいなかったので、
自分たちが入っていける隙間がありました。
歌もギターもそれほど上手くなかったけど、
そもそも歌っている人が少なくて比較されることもなく、
のびのびと活動することができました。
もしこれが人が密集する東京でやろうと思った場合、
すでにレベルの高い歌い手たちであふれていて、
その姿を見て自分のレベルの低さに絶望し、
始める前から諦めていたかもしれません。
地方のよさは間違いなくこの「隙間」だと思います。
たとえ新参者であったとしても、自分が活動できる余地が残されている。
インターネットを通して様々なツールが手軽に利用できる今、
リアルに行動できる余白に溢れている世界の方が
楽しく充実した時間を過ごせるように思います。
地方は名もなき個人が活躍できる余白にあふれている
名もなき自分もこれからさらに活躍できるよう、
地方の余白に入り込んで面白く生きてみたいと思うのです。
では、明日も良い1日になりますように。
